ウクライナにロシアが侵攻してしまいました。

冷戦時代のウクライナは、ソ連の核兵器製造国。しかし冷戦終了後に核を放棄。
そして2014年、ロシアによるクリミアの併合。

ウクライナからの留学生アンドリー ナザレンコ氏が著書「ウクライナ人だから気づいた 日本の危機」「自由を守る戦い: 日本よ、ウクライナの轍を踏むな! 」で警告していたことが現実になろうとしている。

日本とウクライナの政治事情は呆れるほど、よく似ている。
①外国に押し付けられた歴史観、歴史認識と歴史教科書、そして第二次世界大戦の呼称
②英雄たちを犯罪者呼ばわり
③侵略者を解放者として扱う
④自国と敵対するような振る舞いをする国を「姉妹国」「最も大事な相手」などと呼ぶ
⑤愛国者をファシスト、極右とレッテル貼り
⑥住んでいる国を嫌っているのに、祖国に帰らず、弱者ではないのに弱者を装いながら不当な特権を要求する異民族の存在
⑦いたるところに反国家勢力、売国勢力が蔓延
⑧外国工作員の活動を防止しないスパイ天国
⑨非核三原則発表
⑩国防意識皆無で、軍隊不要節が蔓延(いわゆる平和ボケ)
⑪情報戦が下手で外国のプロパガンダで悪者にされることが多い
⑫国家予算を使い自国の生活様式をよく見せるテレビドラマを大量に作る隣国の存在
⑬外国に媚びた外交
⑭露骨に国益を外国に貢いでいる売国政権の経験
これらの問題点は、2014年までのウクライナを指しており、2014年以降、ロシアがウクライナを攻撃した後、これらの事情は次第に改善されるようになった。しかし、それまではこのようなことがウクライナの現状であり、長年このような状況にあったウクライナは攻撃されて戦争に引きずり込まれたのである。
ウクライナと似た諸条件を持つ日本が、同じ運命をたどらないという保証はあるのか。アンドリー氏は日本がウクライナのようにならないために、今後、どのようなことに気を付けなければならないか述べている。

そして現在、NATOに加盟しようと試みていたがロシアに侵攻されてしまった。

アメリカをはじめNATOから援軍は出ない。

「自分の国は自分で護らなければならない」

まさに近未来の日本の姿ではないか。

ウクライナでは何が起きているか

20万人のウクライナ正規軍が崩壊(消滅)してしまった。
もうロシア軍に抵抗するものは皆無。

もし、プーチンがウクライナの民間インフラ(電気、水道、通信など)を攻撃すれば数百万単位の難民が西ヨロッパに流れ込む。NATO、西ヨーロッパに対する最大の脅し。

ロシアへの経済制裁

西側の経済はほとんどロシアにダメージがない。
ロシアは食糧、エネルギーの自立ができている。

効果的な経済制裁は2つ、ロシアの天然ガス、石油を買わない。
スイフト(国際的な送金網)からロシアを排除。

ここまで踏み込めるか。

カナダ、アメリカは、温暖化対策で天然ガス、石油を増産できない。

今後の日本

高インフレ、低成長時代になる。

天然ガス、石油、食料品、さまざまな一次産品、原材料が高騰。コモディティ(原材料)の値段が高くなる。

参考図書